Power BookG3は、かつて使っていたのだが、まためぐり回ってきた。今度のは1999年型Lombardと呼ばれていた機種の333MHzモデル。メモリーは128MB+256MBで384MB。ちょっとした作業やiTunesなら十分。バッテリーは完全に逝っていたが、2000年モデルPismoを使っていたときの買い置きが手元にある。HDDは、4GBでiTunesにはきついので40GBの物に換装。それにしてもHDDは、ずいぶん安くなったものだ。40GB5400回転のものが当時の20GB4200回転のものの半分以下で1万円からおつりがきた。
LombardはFireWireのポートが無いので大きなデータの転送には時間がかかる。そこで外付けのFireWireHDDケースで音楽データだけを先に転送しておいてから本体に戻してOSをインストール。

メンテナンス用に6GBのパーテーションを切り残りをメインシステムにしてOSを入れた。
ところでこのLombardにはAirMacカードが内蔵できない。しかし、今の時代は良くしたものでLombardやPismoで利用できるWLI-CB-G54という当時のものの5倍近く早いPCカード無線LANカードがオークションで送料込み3000円ちょっとで落札できた。現役で使っているときと比べるとずいぶん無線環境が良くなったものだ。むしろPismoに内蔵できる純正の11MbpsのAirMacカードは、生産が終了し品薄でヤフーでは1万円でも落札できないことが多いくらい。

OSX Pantherが入ったら先に転送しておいたミュージックファイルのフォルダをドラック登録、iTunesのプレイリストは「.Mac」のバックアップから復元すれば良い。ドラック登録の時に若干リンク切れが発生するのがちょっとつらい。そこは手動でつなげ直し。

これでノート型無線iTunesジュークボックスのでき上がり。
AirMacExpressでQuad 606経由でスタックスESS-4Aに飛ばしてみる。うーん、すてきだ。

それにしてもLombard、あらためて見直すとなんてすてきなデザインだろう。もちろん現行のiBookの14インチも良いデザインなのだけれど。

初めてLombardを店頭で見たときのトキメキを思い出した。LombardとPismoを手放したときは深く考えもしなかったが、いまこうしてまたやってきたLombardにいっそうの愛着が沸いてくる。

うーん、やっぱり美しい。できるだけ直線を使わないふっくらとしたライン。コーヒーブラウンのキーボード。どこから見ても隙が無くエレガントで立派なたたずまい。これは、とんでもないデザインだ!

オリベッティのValentineという真っ赤なタイプライターは、ぼくのタッチタイピングの練習機だったのだけれどこのデザインも歴史的なデザイン。今はもう全然使っていないのだが時々ケースから出しては眺めている。そういえば、このValentineは、高校生だった頃、イタリアのインテリア雑誌で初めて見たときになんてきれいな道具だろうと感動しそれから三年後にやっと手に入れた物だった。Lombardは、Valentineの感動を思い出させる。

驚いたのだけれどこのValentineの復刻機がまだ買えるんだね。