アップルとソニーの修理体制2

SonyDrive修理受付というサイトを見つけDATは、修理のため回収されるということは先日書いた。それで回収にやってきたのは、ソニーサービスステーション時代の顔見知りのサービスマンだった。要は、受付の窓口を一本化しただけでやってることは同じ?
修理品のDATを預けるときに電話で、ここでは直せないので仙台だったかに送らなければならないという内容のことを言っていた。確か彼も修理技術者のはずだったが、技術者に故障品を回収させるだけなんてもったいないと思ったのは、先のアップルの対応のやりかたに気付いたからだろうか。
しかし、家電品とコンピューターを一緒に考えるのもちょっと無理がある。
例えば今回修理に出したDATは、1992年発売のもので12年くらい経っている。ところがコンピューターではジャンクを寄せ集めて何とかすることはあっても、12年前のものだと全然実用的でなくて修理に出すことはまずしない。それに12年前のMacをアップルは修理の受付をしてくれるんだろうか?
このDATは、音質的には充分満足で不足は感じていない。走行系のトラブルなのでちょっと消耗したパーツを取り換えるだけで直りそうな感じだ。一般にオーディオ関係は、寿命が長くて、しかも最新型が気に入るかというと全然そうではない場合が多いように思う。いまだ30〜40年前の機器が現役の時よりも高価に取引されている場合ですら多いのがオーディオマーケットである。オーディオ製品は、音や操作性などかなり感性に訴えた製品が多く慣れ親しむと生活の一部で、ぼくも機械がどうにもならないとき以外は変える気すらない。もしかしたら同じものを中古で探し求めるかもしれない。
DATで所持しているテープは120数本なのだが、アナログレコードや放送録音からの音源なので無くしたくない。少しづつコンピューターに取込んでいるのだがいまだ納得できる取り込み方法では作業効率が悪いので思いついたときにやっている。新製品も発売見込はないのでまだまだDATは必要なのだ。
と、考えると補修パーツの保存期限がとっくに切れているはずなのだが、それに対応してくれるのは、とても助かりありがたい。こんなに古い機械のメンテナンスをするオーディオと5年くらいで使いにくくなってしまうコンピューターとではやっぱりサービス態勢の考え方は違わなければならないのかな。
ところでiPodは、12年持たないだろうなあ。それでもまあ納得しそうなのが自分でも変なところだ。というか、DATは録音と編集専用で音楽鑑賞にはあんまり考えていない。再生はiPodが圧倒的に利便性があり、しかもデータの保存方法が簡単に選択できる形式なので新しい器でも問題がなさそうと思っている。新しい機械のほうが愉しめそうな感じだ。