古い皮に新しい酒を入れる?

sonnabanana2004-11-29

ESS-4Aは今から30年と少し前に制作されたスピーカー。駆動に使っていた真空管パワーアンプが、今年初めに古くからの知人にどうしても譲って欲しいと連れて行かれてしまった。それからは、電源は入れられたままではあるが、淋しく立ったままの居眠り状態であった。
先日偶然ヤフーのオークションでQUADに出会い606が我が家にやって来た。
このQUAD606は、かつて購入直前までいったのだが、当時ブライストンの4Bにも出会い、4Bを選んでしまい606とはそれ以来の再会。このパワーアンプSTAXのESS-4Aに比べると結構新しく、といっても1986年が発売年なので20年近く経ってしまっている。
で、これに繋げる音源は、2004年製AirMacExpressなのだ。これは、音楽信号をデジタル無線で受けてD/A変換までやってくれるので606パワーアンプにダイレクトに接続。音量調整は、PowerMateを使いiTunesでコントロールができる。
BlueDalmatianのiTunesには約14GBの全部再生するのに9日間ほどの音楽ライブラリーが入っている。
それで肝心の音なのだが、空間というか音場感の表現は苦手。音は、ハッキリ、クッキリで音の粒子も細かくしかも全然やかましくなく、近くで聴いても離れて聴いても音がボケない。
昨年あたりから左側の音がはっきりしないのはSTAXが古いので劣化していると考えていたのが、実は真空管の劣化だったということが改めて解った。(知人には交換しようと思ってはいたが面倒でほっておいた新品の6CA7を4本もあの時に一緒に渡しておいた)
30年も前のSTAXのスピーカーはどこも何ともなく、かつて毎日聴いていた懐かしい音が蘇った。